2019年8月30日金曜日

基板修理:西遊降魔録・完

SRAM待ちかと思ってたんだけど、画面の壊れ方を考えてたらSRAM出力のbit1がHIGHに張り付いてる気がしてきて。とりあえずエミュレーションで試してみたところ……


うん、壊れ方は完全に一致だ。パタンが2個毎に繰り返してたのは、パタンがループしてたわけじゃなくて、元データでたまたまインクリメンタルに並んでたはずのタイル番号がbit1がHIGHに張り付くことで0,1,2,3....となるはずのデータが2,3,2,3,...ってなってただけという。

ここまで来て、スクロールがなんかカクカクしてるのは「そういうもんか」と思ってたんだけど、もしかしたら同じ理由なんじゃないかと思えてきて。回路上はスクロールを保持するレジスタはX、Yともに2枚目の基板に並んでる。ちなみにXがIC3、YがIC42だと思います。んで、背景のアトリビュートRAMに入る直前の双方向バッファがIC41、アトリビュートRAMはIC40。さらに追ってないけどスプライト関連も同じデータバスの後段にぶら下がってる。そうなるとSRAMの故障というよりは手前でデータバスが破損してるんじゃないかと思えてくる。

という事で、データバスの破損をエミュレーションしてみたところ、ガクガクのスクロールや画面端でスプライトがチラチラする現象も再現できました。




そんなわけで希望をもって調べたら、ボード間接続のコネクタから出てるデータバスが、2枚目のボードの最初のICに繋がる手前で断線してた。見た目じゃわからないし、それなりに余裕ある配線には見えるんだけど。クロックも同じように断線してたし、flipの多い配線は疲労破壊しやすいんですかね。

そんなわけで、最後はわりとあっさり完動までいきました。結局のところ不具合は2枚目ボードの接続コネクタ付近で断線が2箇所って事になります。



しっかし悪役ヅラな主人公。デーモン閣下みたいな孫悟空。

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