Web Music Meetup #1で発表したスライドを公開しました。Chromeでの実装についてのまとめです。今までHTML5についてはWebSocketとWeb MIDIについて関わってきましたが、どちらもメディアアート系の人たちに気に入ってもらえているのが嬉しいです。
2014年8月29日金曜日
2014年8月24日日曜日
3Dラインアート
引き続き、制作の敷居を下げるためのライブラリを開発中。今回は3次元座標を引数にした描画関数を用意してあげて、その関数からの描画がニコファーレ全面ディスプレイに自動展開されて描画される、というもの。と言っても本来は立ち位置によってディスプレイに表示される内容は変化しないといけないので、今回はホール中央から見れば歪がないというのを条件にしてる。まぁ、勢いあれば多少の歪みは気にならないという事で。
ニコファーレのシステムに送る画像はこんな感じの展開図
ホール中央から右前を見た視点をレミュレートした出力
シミュレーション上は、ディスプレイの外枠が見えなければスクリーンの境界がまったくわからないくらい綺麗に繋がって見えている。もしかしたら高さ方向の調整はまだ必要かも。視点の高さがスクリーン中央にあることを想定してるけど、実際には結構見上げる感じだった気がするんだよなぁ。
実際に表示できるでもページはこちら。流石にWeb GLを大量に埋め込むとトップページから開いた時に破綻しそうなので。キー操作は「x」「f」「h」「j」「k」「l」。
複数ディスプレイに自動分割表示
2014年8月23日土曜日
例によってGLSL Sandbox用のシェーダーを流用
とりあえず流用できる状態にしておけばネタに困ることのないGLSL Sandbox。って事で、今回もさっそく互換フレームを用意してみた。ここからが先が創作っぽくなる部分で、得意ではない部分。……がんばる。
例によって「x」キーで会場エミュレーションモードと展開画面出力(本番用出力)の切り替え、エミュレーションモードでは「h」「j」「k」「l」で視点移動ができます。大画面版は下の画像をクリック。「f」で全画面になり、ディスプレイが1920x1080になっていれば、そのまま本番に入れるデータが出せます。Full HDでうねうねするには、それなりのGPUが必要かも。
※そう言えば、Chrome以外で全く動作確認してません。自分用のツールで時間的余裕もないので……。
例によって「x」キーで会場エミュレーションモードと展開画面出力(本番用出力)の切り替え、エミュレーションモードでは「h」「j」「k」「l」で視点移動ができます。大画面版は下の画像をクリック。「f」で全画面になり、ディスプレイが1920x1080になっていれば、そのまま本番に入れるデータが出せます。Full HDでうねうねするには、それなりのGPUが必要かも。
※そう言えば、Chrome以外で全く動作確認してません。自分用のツールで時間的余裕もないので……。
2014年8月22日金曜日
ニコファーレ
ニコファーレには結構面白い照明設備があるんだけど、利用価格がお安くない……って事で遊ぶには敷居が高めです。で、今回ちょっと訳あってこの設備向けの作品を作ってるんだけど、フォーマットが特殊。かつ資料だけだと不明な点もあったので会場見学に行ってきました。で、とりあえず現地でのキャリブレーションと本番までの出力確認用に作ったのが下のプログラム。
「x」キーで会場エミュレーションモードと展開画面出力(本番用出力)を切り替えられて、エミュレーションモードでは「h」「j」「k」「l」で視点移動ができます。大画面版はこちら。このシミュレーションモードで出力確認しておけば、本番になって「あれ?違うじゃん」みたいな間違いがなくなるってわけです。
E/Fのスクリーン位置が資料では不明だった点。これらは奥から200pxの位置にあることを確認し、シミュレーションにも反映させました。担当さんの話によれば、これらのスクリーンは移動可能で、取り外すこともできるそうです。ただしステージの袖が見えちゃうので外すのはお薦めではない模様。当日に想定外の位置に設置されていた場合、言えば移動してもらえるそうだけど、基本はこの位置のはずだと言っていました。あと、豆知識としてこの2枚のスクリーンだけは他より2フレームだけ遅延が少ない(早く表示される)そうです。こだわる場合には注意が必要。
天井はスパースなんですよね。同じサイズのLEDが広い間隔で並べられているだけなので、本来あるべき画素サイズと比較すれば、密度(明るさ)は大雑把にはわかります。ただ、LEDのメーカーが違うために天井だけ発色がちょっと青みがかっている。この辺も適当ですがパラメータとしては反映させてます。
って事で、しばらくは久しぶりにGPUをいじり倒す感じ。最近のマシンって新しいからってそんなに体感に影響はないんだけど、GPU触りだすと流石に全然違いますねー。
「x」キーで会場エミュレーションモードと展開画面出力(本番用出力)を切り替えられて、エミュレーションモードでは「h」「j」「k」「l」で視点移動ができます。大画面版はこちら。このシミュレーションモードで出力確認しておけば、本番になって「あれ?違うじゃん」みたいな間違いがなくなるってわけです。
E/Fのスクリーン位置が資料では不明だった点。これらは奥から200pxの位置にあることを確認し、シミュレーションにも反映させました。担当さんの話によれば、これらのスクリーンは移動可能で、取り外すこともできるそうです。ただしステージの袖が見えちゃうので外すのはお薦めではない模様。当日に想定外の位置に設置されていた場合、言えば移動してもらえるそうだけど、基本はこの位置のはずだと言っていました。あと、豆知識としてこの2枚のスクリーンだけは他より2フレームだけ遅延が少ない(早く表示される)そうです。こだわる場合には注意が必要。
天井はスパースなんですよね。同じサイズのLEDが広い間隔で並べられているだけなので、本来あるべき画素サイズと比較すれば、密度(明るさ)は大雑把にはわかります。ただ、LEDのメーカーが違うために天井だけ発色がちょっと青みがかっている。この辺も適当ですがパラメータとしては反映させてます。
って事で、しばらくは久しぶりにGPUをいじり倒す感じ。最近のマシンって新しいからってそんなに体感に影響はないんだけど、GPU触りだすと流石に全然違いますねー。
2014年8月3日日曜日
7月の読書
6月くらいから本を読む習慣が復活して、いまのところ月に20冊ちょっとのペース。せっかくなので読書記録つけて習慣付けようかと。気に入ったやつをいくつかピックアップ。
って事で、アマゾン先生をのらりくらし探索しながらランダムに選んだつもりだったんだけど、思いもがけないような本が思想的に繋がってたりしますね。なんで経済と村上春樹とA3が線で繋がるのか……。やっぱりアマゾン先生のクラスタリング力は強力すぎる。
小説
陰陽師は「好きだったなー、平安時代」って。宇宙皇子で散々読んだ貴族の生活。思えば、その辺の知識層への憧れが後々まで強く影響して今の自分の人生が成り立ってる気がする。田舎の人間が都会に憧れるような、そんな気持ちで知識層を見てた。まぁ、どっちも自分の中にはある。高校の頃はニューヨークの夜景の写真とか部屋に飾ってたから。でも、本当この雰囲気には惹かれるなぁ……と初恋のような気持ちで読んでおりました。定期的に続編読むかも。
あとの二冊は村上春樹。小澤征爾や坂本龍一と絡んでる本は読んだことあるんだけど、小説を読むのは初めて。東京奇譚集は短篇集で日常からふっと不思議な世界に繋がる瞬間。そんな話が何編か。スプートニクの恋人は長編だけど、やっぱりエッセンスは同じ。他の本は読んだことないけど、これが村上さんの特徴なのかな?構成が凝り過ぎてて、というかたぶん考えずに書いてるんだろうけど前半はちょっと話を追うのに神経を使う。けど、後半で話が回りだすと本当に面白い。なるほど、これが売れてる作家かぁ、と思った。過去の読書ブームでは、子供の頃は今で言うラノベばっかりだし、大学の頃はドストエフスキーとか柔らかくても安部公房、あとはSFって感じだったので。いわゆるベストセラー小説的なのは読んだことなくて、偉く感心しました。(実は6月に新宿鮫を読んでるけど。こっちも同様に感心しました)
経済関係の入門書
元々は「手元の株の処遇についてそろそろ考えないとなー」と思って読み始めた。
経済上の色々な問題って、結局のところ既得権益者によるロビー活動と、その影響で若年層への投資が不足するのが問題なのね……と思いながら読んでた。たまたま別件で読んでた記事も同じように結論付けてますね。農家にはじまり、旧メディアに多いJASRACみたいな業界団体、あと潰れかけの大企業なんかが国を貧しくする根源。あと過剰に労働者を守る法律が逆に労働者を苦しめる結果に、とか。そんな内容です。
経済上の色々な問題って、結局のところ既得権益者によるロビー活動と、その影響で若年層への投資が不足するのが問題なのね……と思いながら読んでた。たまたま別件で読んでた記事も同じように結論付けてますね。農家にはじまり、旧メディアに多いJASRACみたいな業界団体、あと潰れかけの大企業なんかが国を貧しくする根源。あと過剰に労働者を守る法律が逆に労働者を苦しめる結果に、とか。そんな内容です。
個別に書くと、この世で一番〜の2冊は経済の入門漫画。どっちも1時間かからずに読めちゃう。それでも、このくらい知ってれば選挙で騙されないくらいの知識はつくはず。訳本なので日本の話は書かれてない。最近の日本の話は3冊目で補える。実際には僕は藤沢数希から読んだ。なんかランチの会話でたまに聞く名前だったので。失われた20年について初心者でも分かる程度の経済学の言葉で説明した本。ちょっと攻撃なところもあるので、どこまで真に受けるべきか素人の僕にはわからなかったんだけど。前の2冊に戻って読んでみた限り、同じことを言ってますね。
人のリバースエンジニアリング
最近はバイオの世界でもソフトウェアで言うところのオープンソース活動だったり、ハードウェアで言うところもDIY的な動きがあるよー、という話。細かい例がグダグダ書かれてて文章自体はさっぱり面白くない。ただ、みんなで寄ってたかってDNAを弄くり倒すってのはちょっと面白い未来かもなぁ、と。どっかのタイミングで乗り遅れないようにしないと。
で、バイオパンクがバイナリアン的な人達だとしたら、認知心理学の方はゲームの目移植、Photoshop買いたくないからGimp作ったぜ、みたいな人たちがやるようなハック。人間に入力を与えて出力を観察、結果から内部のアルゴリズムを推測して人間の仕組みを解明する人たち。学問的な名前はちょっと曖昧。96年ごろ認知神経科学って名前で大学の講義受けて感銘受けたんだけど、この本的にはその名前が出てくるのって21世紀って事になってる。いずれにせよ、この分野の発展は目覚ましくて、アミューズメントセンターに行けばふんだんにその成果が堪能できる。この本は主に視覚の説明が多いけど、視覚とか嗅覚とかハック可能なレベルまで仕組みが解明されているのに驚く。DNA側から攻めるよりは、当面はこっちのほうが筋が良いかも。DARPAが記憶を操作する技術を確立しつつある、みたいな話をチラホラ見るようになったし。
その他
日本的想像力〜は猪子くんのインタビューがメイン。非言語の話は物事の捉え方に新しい視点を与えてくれて刺激的。時代や文化の影響を受けないデザインが重要になってきているし、何かが変わりつつある感じはあるかなぁ。
2冊目はKyle McDonaldさんがワークショップで紹介されてた茶の本。日本語版が無料だったので読んでみた。岡倉天心の本だったのかー、と今更気づいた。この時代に西洋に対して強気な文面、しかも英語で世界に向けて発信していたという事実はとてつもなく衝撃的。内容にそこまで興味あったわけではないので、前半だけまじめに読んで後半は読み飛ばし。
最後のはオウム事件の本。オウム事件を通して報道の在り方や死刑制度への疑問、警察や司法の暗黒面についてたっぷり書いた本。以外なところで経済の話だったり、ホリエモン事件、最近ではSTAP細胞にまつわるリンチっぷりとかが線で繋がる。特にインターネットを通じての日本人のドロッとした国民性とか……最近辛いなぁ、と思う。森さんの話はそれなりにフィルターかかってる気がして、すべてを鵜呑みにはできなかった。オウム親派ってわけじゃなくて、単純に事件に関わった事で人生が狂い、平和に暮らしてれば見なくて済む世界を見てしまった人の持つ恨みつらみ。時々文体や構成の乱れとして見え隠れしますね。
A3の参考文献として知ったんだけど、村上春樹さんもオウム事件に関する本を出してるんですね。あの事件の前と後で日本人は変わってしまった、みたいな視点が最近の作品には見え隠れする、みたいな事をアマゾンのレビューか何かで読んだ気がするんだけど、この本で背景が見えてきた。そっちの本もそのうち読んでみたい。
って事で、アマゾン先生をのらりくらし探索しながらランダムに選んだつもりだったんだけど、思いもがけないような本が思想的に繋がってたりしますね。なんで経済と村上春樹とA3が線で繋がるのか……。やっぱりアマゾン先生のクラスタリング力は強力すぎる。
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