2019年8月31日土曜日

基板修理:続・タンブルポップ

前回の調査でCPUがどのチップなのか、ピン配置はどんな感じなのか把握できたので調査の第一ステップの基盤は整った感じ。クロックやリセットの確認はできたものの、ビデオ信号も出ずに一切だんまり状態なので今回ばかりは観測を進めるしかありません。

ひとまずバスの状態を確認して手がかりを探します。

確認したところ、/AS、/UDS、/LDS、Rは全てLOW、/DTACKはやや電圧低め(3.6V)で気になるもののHIGHの範疇でした。/BERRはしっかりとHIGHを維持しているので、CPUからの書き込み完了待ちで固まっているようです。/ASがアサートされているのでアドレス値を確認したところ、0x30_0000でした。中央のChip 56(背景のタイル処理をしているカスタム)へのアクセスですね。ここより先のChipはアクティブに動作していた事を考えると、Chip 56へのアクセスに対して/DTACKを返す論理が故障なり断線なりしている、と考えるのが良さそうです。エミュレータ上でCPUの動作を確認したところ、確かに最初にI/Oに出ていく際のアドレスは0x30_0000でした。

少しCPU周りの配線を整理すると、データバスはEPROMやChip 56に直結している様子。アドレスバスはE10/11にある74245で分離されているようです。B面がCPU、A面がEPROMやChip 56に繋がっていました。デバイス側からのバスへのアクセスなら/BRを使えば良いはずなのですが、本来の並びだと/BGACKや/BRが存在するはずのピンがVCCとなっているため、もしかしたらこの68カスタムは外部からのバス開放が要求できないのかな?その代替として外部でバスを切り離せるようにしているのかも。にしてもHALTとか他にも代替方法ある気がするので、いまいち必要性が理解できていません。

/DTACKについてはTG-1とタグの打たれたPALに繋がっていました。タンブルポップに関して言えばPALの論理は全部解析済みなので、万が一壊れてても問題なさそう。おそらくアドレスデコーダとバス応答をTU-1/2、TG-1/4あたりで組んでいるだろう、と踏んでおり、次回はその辺の接続関係の確認と論理の理解かな。

という事で、見えない進展ばかりだけど今回はここまで。西遊降魔録の件でかなり基板設計の気持ちがわかってきた気がする。

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