イベント終了。突貫工事だったけど、なんとかそれなりに仕上げることができたかなぁ、と。イベント中はプロの映像制作屋さん・オペレータの2名と一緒にLED照明卓に張り付いていたので、プロの作業を仕込みの段階から長時間見ることができたのが何よりの収穫。
作った素材的にはこの辺にあるモノ+αの15種類くらい。3chのミキサーをMIDIコントローラから制御できるようにしたホストアプリをtmalib上に構築してました。今回のために書いたコードは175 commitsにわたり、コード量も倍増。
% git log -p --full-diff --since Aug | wc -l
23742
だそうです。
Tell Your Worldのステージ中に使った素材の一部
ライブラリ実験用に作った3D版Waypointsがパラメータを変えるだけで色々と使いまわせたのは助かったです。特に直前に追加で作ることになったエンドロールとかは数時間しか作業できなかったので……。フォントからテクスチャ作るライブラリ工事だけで時間切れになっちゃった感じ。
本番のエンドロールはMichael Jackson版Behind the Mask
で、色々と見つかった課題。
- 自分の作ったライブラリで一番まずかった点はミキサーのフェーダ。うかつにも線形に作ってしまったけど、どう考えても対数で作るべきだった。コードばかり書いてて操作をあまりやってなかったので気付かなかった。
- 機能として足りなかったのはプレビューと速度調整。プロの現場だと、次に使う絵をプレビューで先出ししてて、ステージ上の音楽に合うように映像のループ位置や速度を調整して、ここからって場所が来たら瞬時に切り替えて使う。DJアプリと一緒ですね。今のフレームワークでもタイムラインはきちんと管理してるので、UIさえつければすぐにでも動く。けど、性能的にプレビューまで出すのはちょっとキツイ。本番ではFull HDで生成・出力をしていたけど、エフェクトを重ねてると現状でも30fpsに落ちることがあった。そもそもコンソールと外部出力、複数のウィンドウに対して、同じタイミングで絵を送るのがちょっと難しそう。Web Music Hackathonの打ち上げでも話題に出てたけど、それこそOS XのSyphonみたいな仕組みが欲しくなってくる。
- シェーダーのコンパイルに数百msec必要で、その間requestAnimationFrameが届かなくなるため、エフェクトのダイナミックなロードが難しい。フレーム落ちを避けようとすると、基本的に曲の頭で色々なリソースを先読みする事になってしまい、メモリ消費が激しくなりがち。ちなみにこのアプリは起動時に500MB以上食ってたし、デバッグ時には作業しているうちに2GB付近まで増えてタブ落ちする事も。
でもまぁ、ウェブアプリベースで本格的な照明制御を行う実験としてはまずまずかな。思いついた事を全てやるには圧倒的に時間が足りなかったけど、まずまずは満足。
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