2018年3月15日木曜日

【修理】System GX 基板【3枚目】

名作揃いのKonami System GX基板。サブボード形式になっているものの設置が面倒なためか、ほぼほぼマザーとセットで売買されてますね。そんなわけで自分もヤッホー、メモ玉の2セット持っていたのですが、起動できないというGXマザーがほとんど入札されないまま1,600円というお手軽価格で出品されていたので、ついつい修理ゲームのために入手してしまいました。

ジャンク基板も高値で取り引きされてる昨今のヤフオクアーケード基板事情を考えると、これはかなりラッキーです。表立って名前は出てこないものの、基板を中古販売しているお店の大半がヤフオクを仕入れ元、あるいはオンライン店舗として利用しているため、(お店で修理できそうな)ジャンク品も含めて相場が高止まりしてるのが現状です。

と、そんなわけで運良く安く手に入れたGXマザー。手元に届いて現状を確認してみるとJAMMAコネクタ付近のDIP8をソケット化改造した跡がみられました。


写真だと分かりにくいけど、裏面から見ると基板表面のコーティングが解けてるので半田ごてあてたのが良く分かる。

で、このICを調べてみたら3線式のEEPROMでした。この時点でGX触ったことある人ならピンと来ますよね。サブボード交換した時に明示的に初期化しないといけないEEPROMの実体がこのICのようです。となると起動しない原因はこのEEPROMにありそう。

ちなみにサブボード交換時にEEPROM初期化を忘れると

  • EEPROM Errorの表示
  • 画面が真っ暗
といった症状が発生します。普通は前者っぽいけど、一部のサブボードで後者のパタンがあるようです。EEPROM初期化はTEST押しながらPONですよ、マニュアル持ってない人のために念の為。

で、ソケットを見るとNational SemiconductorのNM93C46が載ってました。調べてみると93C46は各社から互換品が出てるんですが、微妙な型番違いで8-bits/16-bits選択のできるORGピンがあったりなかったりします。で、今回載ってたのはORG線のない16-bits固定のやつ。一方、自分のマザーに載ってたのはSTMicroのORG線ありのやつ。という事で高確率でこいつが原因。秋月で25円で売ってるATMELのAT93C46Dに交換してみます。この後ろについてる「D」が重要。


あとは順に確認なんですが、まずはサブボードなしで起動するのが良いですね。「警告:サブボード刺さってませんよ、確認して再起動してね、コナミより」的な英語のメッセージが画面全体を右から左にスクロールしていく画面が表示されればマザーは最低限生きてる。面倒なんで未確認だけど、もしかしたらこの時もEEPROMに正しくアクセスできるかくらいは確認してて、最低限のゲーム非依存の初期化をしてる可能性はありそう。でなければ出品主だって気づいたろうし。実は今回も交換後すぐにサブボードありで起動しようとしたら起動しなかったのでした。

その後はサブボード刺した状態でTEST押しながらPONで無事に起動を確認できました、めでたしめでたし。

サブボードとセットでEEPROMも交換すれば毎回データ初期化しなくても良いので、サブボードを真面目に交換して運用したい人にとってはこの改造は便利ですね。自分で高値で買ったボードを改造する気にはなかなかなれないので、最初から手が入っててお安いのは嬉しい買い物でした。問題はサブボードだけが安く売り出されてることがほとんどないという現実なのですが!!

本当は沙羅曼蛇2のサブボードが欲しいのよー。

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