2017年3月23日木曜日

MONTAGE 雑メモ 2 - rack es音色コンバート編

頻繁に買い替えてる人はメディアを介して直接データの書き出し・読み込みでコンバートできるみたいだけど、僕みたいにちょっと(かなり)古い機種からのコンバートはあまり自明でないので、まずはそのあたりのメモ。

公式資料


MONTAGEのページに「互換性」ってコーナーがあって、事例の多そうな変換パスについては説明されてる。変換可能なのは過去機種のボイス→パフォーマンスというパスだけで、過去機種のマルチパートやパフォーマンスからの変換はできない。このあたりは過去機種がボイスをベースに音色を積み上げてく方式だったので、資産流用という意味ではあまり問題にならなそう。まぁ、せいぜい曲ごとに音色配置を組み直す手間が必要なくらい。どの道、過去機種とは違う戦略が必要なので諦めるしかない部分かな。

MOTIF-RACK ESでの手順

  1. 吸い上げ:MOTIF-RACK ES Voice Editor + Studio Manager V2 Host を使って本体から音色をバルクダンプで読み出し、.w9e形式でファイルに保存
  2. 形式変換:MOTIF XF Editorから.w9e形式でインポートし、.x3e形式で再保存
  3. 読み込み:USBメモリ経由でMONTAGEに渡してライブラリとしてインポート

1. 吸い上げ

最近のmacOSではVoice Editorが動作しないため、大多数のmacOSユーザはここで諦めるかWindows環境を整備するしかなさそう。Windows版なら10でも問題なく動きました。あと、ファームウェア1.0.3を要求してるんだけど、Total Recallとか使わなければ古くても大丈夫、とかじゃないかなぁ。自分は1.0.0のままでやりました。1.0.3に上げようにもアップデート時にデータが全部消えるので、なんらかのバックアップが必要。バルクダンプで全保存でもいいんだけど、なんか不安でやる気になれず、駄目元で吸い出しました。特に問題起きてません。

2. 形式変換

MOTIF XF Editorでインポート。XFの方がユーザーバンクが1つ多いのでスロット余るけど気にしない。なんならプリセットのボイスデータをコピーしてきてコンバートすると良いかも。ちなみにMulti Editorのデータもインポートできるんだけど、最終的にMONTAGEに読ませてもSingle Performanceに変換されたボイスしか出てきません。

3. 読み込み

USBメモリに入れて、Utility > Contents > Library Import からファイルを選んであげるとユーザーバンク4つ分がまとめて1つのライブラリバンクとして登録される。この際、ファイル名がバンク名になるのでインポート前に適当な名前にしておくべし。

変換のクオリティー


正規に保証されてないパスのわりには、わりとまともに変換できてます。フィルターエンベロープをかけたエフェクト系の音色がたまに意図しない低周波で発振してたりしますが、もともとピーキーな作りだし、飛び道具なので。必要になったら微調整して流用すればいいかな。rack esは外部波形使えないので、その辺が理由で根本的に変換できずに困る、ということはありませんでした。

Waveformの波形が数世代違うので、まったく同じ音とはいきませんが。リファインされてより抜けの良い音色になってる気がします。タダで自作音色の品質が上がった!!(注:タダというには高い買い物です)

という事で自動変換した音色の中から抜粋で「青い月の下で」のイントロの音色はこんな感じ。演奏しながら直接USBメモリにwavで吐き出せた。今時の機材は便利。特に違和感なく聴けるかなー?

0 件のコメント: