2015年10月22日木曜日

Ubuntu 14.04系のsysctl.conf

なんか最近マシンが遅くなったと思っていたら、どうも/etc/sysctl.confが読まれなくなっていたらしい。とりあえず調べて適切な対処がわかったのでHP Stream 11のカスタマイズの記事を投稿してた手前、メモを共有。

ざっくり見た感じ、/etc/init.d/procpsがsysctl --systemを呼ぶことで設定を食わせている。man的には--systemは/etc/init.d/*だけじゃなく/etc/sysctl.confも読む仕様だけど、実際にstraceしてみるとstatするだけという怪しい挙動。sysctlのバグっぽいので少し追いかけてみた。

% sysctl --version
sysctl from procps-ng 3.3.9

という事なので、procps-ngの更新履歴を調べてみると、それっぽい修正が2回。

sysctl --system loads default config file

この修正前が問題の3.3.9、修正後が3.3.10。ポカミスで常に/etc/sysctl.confが読まれなかったのを読むように修正。ただし、この状態でも/etc/sysctl.confが存在しないとsysctlが異常終了する。

sysctl: Correct stat on /etc/sysctl.conf

こっちが入るのが3.3.11でわりと最近の修正。ファイルがあれば読むし、なければスルーという期待どおりの動作。

という事なので、これを機に/etc/sysctl.d/60-users.confに移動する、という事も考えたのですが、今後のアップデートで一時的に3.3.10の状態になる可能性を考えると、

% ln -s /etc/sysctl.conf /etc/sysctl.d/60-users.conf

としておくのが良さそう。

2015年10月15日木曜日

TAKADA BANDと旧姓たかださん

セカンドライブのお知らせ

3×3 EYESやBLUE SEEDの楽曲を中心としたTAKADA BANDの曲をガッツリ演奏しちゃうバンド、旧姓:たかだのばんど。なんとセカンドライブでは本家ボーカルの三松さんから直々にリクエストされた楽曲を演奏しちゃうらしいぞ?

ライブ情報ページはこちら。2015年11月15日(日) 17:00、大塚Hearts+にて。ダメ系という言葉が生まれたその瞬間から活動していた人たちが集結したライブ。言葉を作った本人が言うんだから間違いない。というか、ダメ系バンドアンテナは当時彼らのライブ情報を漏らさず収集しようと思って作った自分用の情報収集ページだったわけで。ここに来て彼らと対バンしたり、同じバンドで演奏したりなんて、ちょっと熱すぎる。

10から20年前にターゲットを絞ったちょっとお年寄り向けのイベントですが、好きな人なら老若男女問わず知ってるような名曲ばかりですので、ぜひ遊びに来てくださいませ。

前回のライブ映像

ファーストライブの映像が公開されています。カッとなったバンマスが全編アップロード。どうでしょ、このmotif rack esの奏でる90年代の響き。

青い月の下でのイントロとか、Silent Surrenderのオルガンや中華なベル音とか。音色には相変わらずこだわってみたつもりです。ドラム・パーカスなんかもですが、結構手数というか音数も半端ないですね。極端な例だと、ギターの手がどうしても足りなくて、事前に録音した演奏をドラム経由でパットから鳴らしたりとか。

そういう仕込みとか試行錯誤もあって迎えたファーストライブでしたが、ライブを通してメンバーの呼吸もあってきて。セカンドに向けた練習では、さらに一歩踏み込んだ練習ができてるんじゃないかと思います。そんなわけでセカンドライブ、よろしくお願いします。



2015年10月1日木曜日

2015年8月/9月の読書

8月に5冊、9月に11冊。9月は育休だったんだけど、料理にハマったりしていて思ったよりは読書に時間を使わなかった。でも、今期は読んで心に残る本の比率が高かったねー。レビュー件数がやたら多いもの。

教養

「国家の品格」を読んで、学生の頃に憧れていた教養人のイメージを思い出した。
きちんとした文化人としても人格を形成せずに、論理だけを振りかざすことがいかに無粋か。自己弁護のための論理、成果主義という名の差別。
日々直面して頭を悩ます矛盾の数々について、頭を冷やして考え直す良い機会になった。成功しているからって正しいとは限らないし、真似して同じ結果が出るわけでもなし。誠実に生きるのが一番かな。

「現代語訳 武士道」は国家の品格の中で触れられていて気になって手にとった一冊。恥ずかしながら、お札にまでなった新渡戸稲造がいったい何をした人なのか、今まで知らなかったのです。
日本人の道徳観を世界に向けて発信した本書は、武士道をキリスト教や西洋の文学、哲学などと比較しながら、決して野蛮なものではなく、欧米の道徳観と比べて勝るとも劣らないものである事を説く。
海外の人と付き合っていると、想像以上に日本への関心が高い事に驚く。経済的な力が衰えてもなお、文化的な側面への興味は尽きない。日本文化に対する尊敬の背景にあるのは過去の偉人の努力の賜物である、と改めて感じた。
開国の時代を生きた人の生の声、切腹を見た外国人による記録など、今を生きる日本人にとっても刺激的な内容が多い。

「図解・標準 哲学史」はしばらく前に哲学が気になった時に図書館キューに突っ込んでいた本の1つ。古代ギリシャはさらったので、もう少し長期に見渡してみようかな、と。著名な哲学者、学派あるいは運動について見開きでざっと説明する感じなので、まったく知らなかった時代に関して記憶に止めるのは困難だった。事前に各論を知っている時代については体系的理解に役立つ。もう一度この手の本を読めば感覚がつかめてくるかな?
しかし、以前は哲学というと物理学が産まれるより前の学問っていう印象が強かったんだけど。これを読むと最先端の宇宙論ですら近世~近代哲学の想像力の域を脱していないというか。わりと最先端科学のルーツになってたりするんだな、と感心した。



科学

「意識をめぐる冒険」は「意識」に関する最新の研究について紹介した本。
ディープラーニングの盛り上がりから機械に人格が生まれるのも時間の問題か、みたいな雰囲気になりつつあるけど。知能と意識の間には、まだまだ大きな隔たりがあるのだと気付かされる。

「動的平衡」は以前読んだ福岡さんの対談本が面白かったので、そのうち読んでみようかな、と思っていた本。「意識をめぐる冒険」と続けて読んだのはタイミング良かったかも。「意識をめぐる冒険」では「人の腸には脳細胞と同じくらい複雑な神経網があるが、果たしてそこには独立した意識が存在し得るのか」みたいな話が出てくるんだけど、「動的平衡」では「ミミズに脳はなく、消化器系の神経網が学習で身につけた反応に従い活動している」という話が出てきて衝撃を受ける。脳と腸の神経網の差異なんて些細なものなのかもしれない。消化器系が進化して意識の所在になってるような知的生命体も在り得るのかも。それこそニコちゃん大王とか。鳥山先生、偉大過ぎるでしょ。

「死ぬまでに学びたい5つの物理学」はちょっとタイトルに偽りあり。この本で学ばせたいのは物理学じゃなくて、偉大な物理学者たちの人生ですね。特殊相対論に関してだけは例外的に前書きに書かれた目的に近く、簡単な数学を用いつつも、きちんと数式で物理を理解しよう、みたいな内容なんですが。それ以外に関しては物理学についての解説書ではなく、パラダイムを変えるような5つの物理学を樹立した物理学者たちの人生・人物像について書いた本でした。端的に言えば、アインシュタインを除き、みんな屈折した人生の中で不幸な最期を迎えている感じなのでアレですが。

「サイコパス・インサイド」はあまりにも日本語訳が酷くて、点数的にはかなり低く付けた本。英語の文法むき出しだったり、直訳だと分かり難い二重否定・三重否定の文が出てきたり、そもそも訳文があからさまにおかしかったり。ちゃんと編集ついてるのかすら疑うレベルでした。加えて原文も時系列で行ったり来たりな感じで。相当に読みづらいです。
ただ、それ以上に内容が興味深いというかズルい。脳のPETスキャンからサイコパスを見分ける特徴を発見した学者(著者)が、別の研究で自分の脳を調べたところサイコパスの特徴を備えていることを知り……という前振りだけで読まずにはいられない。
内容を読むと、本人は自分の正常さを語るつもりで武勇伝エピソードをアレコレ書いてるんだけど、やっぱり本質的に感覚が壊れてて怖いなぁ、と思いました。「車とか何回も盗んだけど、ちゃんとすぐに返したよ、別に悪い事してないでしょ?」みたいなノリ。あと、しれっと書いてあるけどサイコパスの軍事応用研究みたいな話が出てきて、やっぱアメリカ怖いな、と。兵士の脳を操作して社会モードと殺戮モードを切り替えられるようにするとか。確かにちょっと前にペンタゴンで脳神経の軍事応用に関する予算がついた話とかニュースで見た気がする。記憶の操作とか。
最後の節では共感できないなりにも普通の人の感覚を学びながら周囲の人とうまく暮らしていこうとする著者の努力が書かれていて、不活性になっている脳の部位を他の部位で補える可能性も感じたりも。サイコパスって色盲とかと同じくらいの比率で存在するわけで、社会としても何かしらのケアが必要なんだろうな、と思うし。以前読んだ「プライドが高くて迷惑な人」とかに出てくる例もサイコパスっぽいなぁ、ってのが多々ありましたね。世の自殺やイジメにもわりと影響しているんじゃないかなぁ。
そうそう、脳の補完の話では今期読んだ「生まれながらのサイボーグ」って本も面白かったです。レビューからは落としちゃったけど。カメラの映像をCPUの足みたいな電極にマップして舌に載せてると、わりと短時間で味覚で空間認識して物を避けたりできるようになるとか。人間の脳ってわりとセンサーに関しては融通が効くっぽい。




お金の話

有名な「イノベーションのジレンマ」。良書だけど冗長だったので、ざっと読んで構造を理解した。高度成長期の日本が知らず知らずのうちに実行してきた事なんだねぇ。以前読んだ韓国企業の成長に関する本の内容を思い出す限り、最近の韓国企業もこれにならって急成長した気がする。
「図解 山崎元のお金に強くなる!」は資産運用について今まであまりにも無頓着だったので少し勉強。外資でストック貰ってると、 株はそのまま放置してても税金だけは現金からがっつり払っていくので。気づくと資産のかなりの比率を自社株が占めるようになっちゃって。怖い怖い……。



娯楽

「天冥の標」は引き続き読んでます。最近「意識」の本とか読んでるのも、わりとこの影響が大きいかも。

「これが最後のワイン入門」は知識をただ体系的に並べただけ入門書とかと比べると、文化的・歴史的背景を順序立てて説明してくれているので頭に残る情報が多かった。
テイスティングシートとか、今後どうやって楽しみを増やしていくかの良い指標になりました。
あと、美味しい飲み方とかは即戦力の情報。結局、読んですぐにワインセラー買ってしまった。

2015年9月8日火曜日

Boot to CP/M

今更なんですけどね、UEFIを触ってみましたよ。
昔AVR用に作ったCP/MエミュレータをUEFI for x86_64向けに改造して、OS無しで直接CP/Mがbootできるようにしてみました。

Ubuntuだったら以下の手順でbuildできます。

% git clone https://github.com/toyoshim/cp-mega88.git
% cd cp-mega88
% sudo apt-get install gnu-efi
% make -f Makefile.uefi

でcpmega88.efiってファイルが出来るので、EFIのパーティションにEFI/Boot/bootx64.efiって名前でコピーするか、EFI Shellから起動するかでCP/Mが起動します。CP/M用のディスクイメージはEFI/cpmega88/sdcard.imgって名前で用意してください。githubのページで詳しく書いてますが、z80pack用のイメージがそのまま使えます。

QEMUが入ってれば以下の手順でも動作確認できます。

% make -f Makefile.uefi install
% qemu-system-x86_64 -bios OVMF.fd -hda fat:.


OVMF.fdはこの辺から入手できます。

USBメモリとかに入れておけば、UEFI対応のPCに挿して起動するだけでCP/Mが動作します。わー、嬉しい!

2015年8月26日水曜日

Take an Android Chrome tracing from laptops with small storage

./tools/profile_chrome.py is our friend to take a great tracing data from Android Chrome and Chromium. But usually it requires to check out the huge chromium repository that is too large, about 8-GB, to have it in some sorts of laptop devices. This is a note to copy small set of files from an existing checkout to run the tool on another laptop device.

desktop % tar zcvf chromium_tools.tgz \
> ./build \
> ./third_party/android_testrunner \
> ./third_party/catapult \
> ./tools


laptop % scp desktop:chromium_tools.tgz /dev/stdout | tar zxv

The expanded files still need 512-MB of your storage, but would be much better than 8-GB.

2015年8月16日日曜日

2015年6月/7月の読書

また溜めちゃったかなぁ、と思ったけど今月はまだ終わってないので2ヶ月だけだった。6月に6冊、7月に3冊の計9冊から……少ないけど、まぁいっか。

SF

天冥の標は読み続けてます。5巻でいよいよ太陽系外生命体について詳しく書かれる事になり、全ての背景設定が出揃った感じ。6巻がいよいよ三部構成で太陽系を舞台にした一大惨事の始まり。これ書いてる時点(8月)ではPART2まで読み終わってますが、今後も目が話せない感じ。

それとは別に伊藤さんのハーモニーも読みました。こっちも完璧だった。虐殺器官の頃のような文体な未熟さもなく素直に面白かった。国家の品格で言うところの近代的合理精神の限界に対する近未来で起きる1つの皮肉な解、あるいはシンギュラリタリアン的発想の人類補完計画。情報インフラってこういう怖さはあるよなぁ、と思う。まぁ、合理的な判断ってモノ自体が幻想だし。生物の進化の根源も非合理やカオスにあるのでその辺は物語として読む感じ。判断ってのは世界をどの切り口で覗きこむかで決まるもので、絶対的な真実があるわけでもないし。ニューロンだって非線形じゃないと学習できない。しかし、著者の若い死が悔やまれる。

政治・経済

こっちもシリーズで固定化しちゃったけど池上さんの4と5。追いかけるように読んでるわけだけど、近い将来として書かれた話題が、まさに今の問題になっていて、世界が大きく動いているのがわかる。読んでいて面白くないはずがない。最近、常々思うんだけど、人の一生の50-100年って言うのは人の歴史と比べてもずいぶんと長いんですね。日本の歴史で考えても、ある程度しられているのは1500年程度。その1/15程度をリアルタイムで体験するわけで、その間に歴史が動かないはずがない。

Ubuntuチューニング、良かった・悪かった

HP Stream 11向けにやったチューニング、少し時間経ったので振り返り。

swapfs

zramは状況によりけり。2GBでVMに1GB使う時なんかは、zramは切るか128MB×2くらいの構成にしておかないと使い物にならなかった。まぁ、2GB環境でVM使う事自体がアレな気もするので、普通に使う分にはzramを256MB×2くらいが良いのかなぁ、と思いました。
あと、SD Card上にswap作るのは無しかな。zramとセカンダリの内蔵ディスクが良いバランスな気がしました。Chromeからブログ書いてる今この瞬間の状況はこんな感じ。
% cat /proc/swaps
Filename       Type      Size    Used   Priority
/dev/mmcblk0p6 partition 1048572 0      -1
/dev/zram0     partition 242280  133884 5
/dev/zram1     partition 242280  133900 5
% vmstat -s
 1938276 K total memory
 1455064 K used memory
  797620 K active memory
  386564 K inactive memory
  483212 K free memory
   47152 K buffer memory
  445900 K swap cache
 1533132 K total swap
  267812 K used swap
 1265320 K free swap
(snip)

仮想記憶の設定

vm.dirty_background, vm.dirty_ratio, vm.swappinessは前回の設定(5, 10, 20)がわりと良好みたい。まぁ、この辺が原因で書き込み頻度が上がってSD Cardが書き込み寿命に達した可能性もあるんだけど。でも、どちらかというとswapに使ってたこと自体が問題だった気はする。tmpfsも使うのを止めてしまったのは以前書いた通り。メモリに余裕がない中で適切なサイズを見積もるのが難しいのと、ディスク溢れを気にするのが精神衛生上良くなさそうなのと。その一方で苦労のわりに体感的に得をしてる気がしなかった。

ドライバ周り

カーネルアップデートかかる度にWifiが不安定になって面倒。実は先のディスク復旧時に15.04も試したんだけど、そっちは安定してる。輝度調整や音量調整ボタンなんかも完璧。14.04系だとrtlwifi_newを常時置いといてアップデートかかった度にインストールが必要な感じ。Bluetoothは下手に動かすとWifiが動かなくなったりするので最近は試してない。これはBTとWifiがカニのワンチップだからですね。品番別に読ませるファームのROMが必要っぽくて、古いチップ向けには対応されてるんだけど、rtlwifi_new見てもまだ該当チップ向けのファームが含まれてない。

preload / prelink

これも効果は抜群だったんだけど、Chomeのアップデートがかかる度にコマンド打つのが面倒になってやめてしまった。これなしだとApp Launcherの起動に2秒くらいかかるので、本当は使いたいんだけど。パッケージ作り詳しい人なら、パッケージ更新時に自動的に走るように細工したりできるのかな? あと、App Launcherは手動でアレコレしなくてもChrome 44まではchrome://flags#enable-app-listで有効にできるみたい。45からさらに色々なexperimentalが追加されててフラグ良くわからない状態に……。44までで有効にしとくのが楽です、たぶん。