2015年8月16日日曜日

2015年6月/7月の読書

また溜めちゃったかなぁ、と思ったけど今月はまだ終わってないので2ヶ月だけだった。6月に6冊、7月に3冊の計9冊から……少ないけど、まぁいっか。

SF

天冥の標は読み続けてます。5巻でいよいよ太陽系外生命体について詳しく書かれる事になり、全ての背景設定が出揃った感じ。6巻がいよいよ三部構成で太陽系を舞台にした一大惨事の始まり。これ書いてる時点(8月)ではPART2まで読み終わってますが、今後も目が話せない感じ。

それとは別に伊藤さんのハーモニーも読みました。こっちも完璧だった。虐殺器官の頃のような文体な未熟さもなく素直に面白かった。国家の品格で言うところの近代的合理精神の限界に対する近未来で起きる1つの皮肉な解、あるいはシンギュラリタリアン的発想の人類補完計画。情報インフラってこういう怖さはあるよなぁ、と思う。まぁ、合理的な判断ってモノ自体が幻想だし。生物の進化の根源も非合理やカオスにあるのでその辺は物語として読む感じ。判断ってのは世界をどの切り口で覗きこむかで決まるもので、絶対的な真実があるわけでもないし。ニューロンだって非線形じゃないと学習できない。しかし、著者の若い死が悔やまれる。

政治・経済

こっちもシリーズで固定化しちゃったけど池上さんの4と5。追いかけるように読んでるわけだけど、近い将来として書かれた話題が、まさに今の問題になっていて、世界が大きく動いているのがわかる。読んでいて面白くないはずがない。最近、常々思うんだけど、人の一生の50-100年って言うのは人の歴史と比べてもずいぶんと長いんですね。日本の歴史で考えても、ある程度しられているのは1500年程度。その1/15程度をリアルタイムで体験するわけで、その間に歴史が動かないはずがない。

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