2024年4月21日日曜日

MZ-1500とQD関連

MZ-1500のメンテとQuick Disk関係で少し手を動かしたのでメモを残します。

入手したまましばらく寝てたMZ-1500の動作確認をしたところ、想定通りQDが動作しません。ファミコンのディスクシステム同様にゴムの劣化だろうと思い情報を探したら、ありがたい先人のページ(MZ-1500 QDドライブのベルト交換)を見つけ、その情報に従ってゴム交換をしたところ、無事動作するようになりました。

で、無事に動作したのでした。紹介されてる通り、千石で「φ40×1.2T ゴムベルト(角)」を入手してます。

で、あとはメディアなんですが、最初の投稿で、ファミコンのディスクを改造して使えないかなーって書いてたら「できますよ」ってコメントがあって。ディスクケースのサイズが違う事だけが問題らしいので自作する事に。

初回はこんな感じ。その後、ラベルの凹凸が逆だったのを直したり、不織布を安全に貼るために少し内部形状を変えたりってのを作って、しばらく寝かせてました。

んで、この新しいケースを使ってロポコ用のメディアを作ることにしたのが本日。いや、本当はそこまで気力なくて700取り出して動作確認だけと思ってたんだけど、ロポコ良い感じなのとQD対応してるようだったので、この際いっきにQD周りの知識を仕入れちゃおうという気力が湧いて。マニュアルとか持ってなかったのでモニタコマンドは当てずっぽうだったんですが、QXってコマンドを教えてもらえて。これ使うとテープ用のデータをそのままQDに保存できるんですね。で、最初に保存されてるやつが起動時に自動実行されるらしい。

ロポコに関しては容量的には1枚に入るんだけど、動作させるのにはテープと同じ構成で2枚に分ける必要があるっぽい。シナリオディスク読む時に先頭に保存されていないと駄目なのかな?あとセーブする時にうっかり既存の名前いれるとエラーして無限ループに入るのがちょっと危険w(→なんとアップデートでエラー時に回転止まるように修正されました。boothにてv1.2.1で修正されてます。感謝!!)

で、ある程度の確認がとれたので、このケースのデータはここに公開しちゃいます。このデータでJLCPCBで作ってもらいました。細いところもあって「このまま作ると破損するかもしれないけど良い?」みたいな事を聞かれるかもしれないので、その時は「自己責任」でOKした上で依頼してみてください。何個か割れかけたのが混ざってるかな?くらいで仕上がるとは思います。片面のデータなので、ペアにして1枚のケースを構成します。

2024/9/23追記:選ぶ材質によっては湾曲して実用にならないようです。自分もベストな選択をしているわけではないですが、SLA(Resin)-Black Reginで実用に耐える成形ができています。

実際に作る際の手順も少し書き残しときます。

まずはディスクの分解。この書き込み禁止のところが一番攻めやすい気がします。ピンセットでうまく引っ掛けて、テコの原理でミシミシっとやると良いです。磁性面が見えてる窓とかもやりやすいとは思うんですが、磁性面をに傷をつけたらアウトなので、四つ角から攻めるのが良いです。それかNintendoロゴの粉砕。あの部分もガワだけ……だけど硬いし非推奨。破片で磁性面を傷つけるリスクもありますし。


こんな感じ。ディスクシステムのケースは裏と表で非対称でオスメスある感じです。外周部にところどころある円柱とNintendoロゴがはめ込みパーツになってます。このロゴ、何気に工業デザイン的な意味合いもあったのだ。
あと、これ見て安心して良いんですが、不織布はディスク全体をくまなく覆う必要はないみたい。ケースとの接触で回転時に磁性面が傷つかないように、という役目はあるものの、大部分が覆われていたら、不織布の厚みで浮くから、ケースと直接接触することはなくなります。逆に不織布付けないと直ぐに円状の傷だらけになります。


ただ不織布にはもう1つの役目があるそうで、回転しながらディスクが拾ったゴミを拭き落とす効果が期待されています。フロッピーとかはメディアをわざと挟み込んで圧力かける機構があるくらい。んで、ディスクシステムのケースも不織布を外してみると、こんな感じで上下で45度ずれる感じで、互い違いに法線方向の細い土台が盛り上がってます。この効果で回転時には磁性面はゆるやかに波打つような動きをして要所要所で不織布に接触してゴミが落とされる感じらしい。使用エリア最内周から最外周までキッチリで作られてますね。メディアを出しっぱなしにしたり、埃っぽい環境での使用を考えるなら真面目にやった方が良いのかもしれませんが、まぁ大人だし(笑)って事でここは真面目に再現しませんでした。


不織布に関しては、CD用の不織布ケースを使って、こんな感じでケースを中に入れて、セロファン面に雑に線を引いてやって、最後に中身を抜いてセロファンと不織布を同時にカットしてあげれば不織布の部分は作れます。


最後に円から外れた角に接着剤を付けて、上からカットした不織布を載せます。接着剤が多すぎて円周内に入ってきちゃうと、固まった接着剤が磁性面を傷つける可能性があるので、外側にちょこっとだけ。全面貼らないと剥がれちゃうんじゃないかって不安になりますが、挟み込んでしまえばめくれ上がる余裕はなくて安定してますね。
最後は四つ角にある四角形の凹凸のとこに接着剤を付け、磁性面を挟んで閉じてあげれば完成です。

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