動かないeX-BOARDが2つほどあったんだけど、息抜きに少しいじってみたら簡単に直ってしまったのでメモ。のすけさんの修理本も参考にしました。
壊れてた2台は電源入れてもLEDが点かない状態で、電源の故障を疑って放置してました。んで、Pico PSUを用意して作業を開始したのですが、実際はBIOSの電池切れで存在しない電源ボタンを押されるのを待ってる状態でした。
という事で、まずは下側の基板にある電池を交換。普通にCR2032で交換可能なソケットに刺さってるので交換は簡単。この状態で仮組みして電源を入れると、電源ボタン待ち状態になる。
で、電池の左に見える2x8ピン(1ピン欠けてるので実際は15ピンだけど)がフロントパネル用のコネクタ。このへんはマザーボードのマニュアル見っけてくれば載ってる。写真の向きで、
1 | +5VDUAL | 2 | +5V |
3 | +5VDUAL | 4 | HD_LED |
5 | -PLED_2 | 6 | PW_BN |
7 | +5V | 8 | GND |
9 | NC | 10 | RST_SW |
11 | NC | 12 | GND |
13 | SPEAK | 14 | +5V |
15 | 欠落 | 16 | -SLEEP_LED |
らしいので、このうち6番のPW_BNをGNDに瞬間的に落として上げると電源オン、もう一度瞬間的に落とすと電源オフ、の繰り返しかな。基本的には電池を交換してあげれば、あとはここをショートさせて電源を入れるのは1回だけで良いはず。それ以降はマザーボード的には電プチで強制終了されるので、BIOSの電源管理設定により、次回の電源投入時には前の状態に戻ろうとして自動で電源が入ります。
続けてこの状態から電源を入れると、BIOS設定の初期化をちゃんとしろって怒られるところで止まっちゃう。
ここでキーボードが必要になるので、シール封印してある部分を開けるか、下のボードもケースから出すかしてUSBキーボードを指す必要がある。
この部分。シールはピンセットで端からペロってめくればほぼノーダメージではがせます。で、DELキーを押してBIOS設定画面に入るとパスワードを聞かれるので「onestar7」でENTER。しれっと書きますけど。で、BIOSに入ったら初期状態のまま何もせずに保存して終了で問題なし。再起動が始まるのでキーボードはすぐに抜くこと。抜かないとWindows起動後にドライバ云々のダイアログで止まります。
以上で作業完了。あとは元通りに組み立て直して完成。
ちなみに、片方のマザーは下のボードのコンデンサが1つ死んでました。
このままの状態だと電源投入が不安定になってました。一度動き出せば安定するんですが、数秒で落ちちゃう時と動き出すときが半々くらい。まぁ、明らかに良くない状態なので、これに関しては交換で対応。1500uF - 10Vだったかな。基板のハンダは自分の設備だと450度くらいまで上げないと溶けなかった。普段190度のハンダを320度設定くらいで使ってるので、きっと出てる数値は高め。適度に融点低めのハンダと混ぜながら吸い取って引っ張りました。
そんなわけで、のすけ先生の記事はBGAのチップのハンダ不良を直したりという離れ業をやってたのでガクガクブルブルだったのですが、手に入れた故障基板は比較的簡単な修理で済みました。
余談:eX-BOARDの電源はJAMMAから供給するか、裏側の12Vアダプター経由で供給するか選べるようになっているけど、JAMMAから取る場合、12Vのみを取り込んで電源ユニットでATX電源に必要な各種電圧を作る。アダプターの容量から考えると5A必要なのでJAMMA側から供給するのは諦めたほうが無難。あと中の電源基板についても、壊れてたらさっさとPico PSUとかに交換しちゃった方が今なら省電力で発熱も押さえられるかも。
追記:BIOS設定画面は最近のモニタだと映らないかもしれないくらい低解像度かつS端子からも表示出てない気がするので将来の自分のために画面見ずにタイプするためのメモ。DELを押したら数秒待ってパスワードonestar7↩、BIOSに入ったはずなのでカーソルで↑↑でSAVE & EXITに移動して↩↩(2回目は確認ダイアログのYes選択)
おまけ:マザーのDIPSWは
- JAMMA経由の音声出力
- JAMMA経由の映像出力
- タイトル固有設定
- タイトル固有設定
- タイトル固有設定
- タイトル固有設定
- タイトル固有設定
- タイトル固有設定(AH2では15kHz画面出力)