2019年9月1日日曜日

基板修理:続続・タンブルポップ

前回はPALで作ってると思われる/DTACKに課題を残して終了となったわけですが。

とりあえずTG-1、TG-4あたりの論理を読み解いてみました。TG4はバスタイミング系の信号とメモリの参照クラスFC[2:0]をとって、より細分化されたタイミングを作る組み合わせ回路の詰め合わせでした。一部はTG-1でも入力に使ってる(ので調べた)。

TG-1はまさに/DTACKを作る回路そのもの。A21が立ってないとメモリアクセスだと思って、/AS、/*DS、Rに連動して即時/DTACKをアサートする。A21が立ってるとI/Oへのアクセスだと思って、8番からの入力に連動してWRITEなら次サイクル、READなら2サイクル後に/DTACKをアサートする。プログラムはIOアクセスまで進むのでメモリ側は問題ないんだな。そっちが動かなければプログラムがそもそも動かないから。そうなると8番の入力が怪しい。

で8番からの入力を追ってみたら15AのDFFと繋がってる。Dは/ASを2サイクル遅延させたもの、CLKがChip 56のPin 151に繋がってる。となるとChip 56が応答しないのが問題に思える。Chip 56は全体的に静止状態に見えるため、そもそもクロックが入ってない気がする。Pin 153が他のFFのクロックと繋がってるためクロック入力か出力に思えるんだけど、こっちの信号も動いてない。

ところでこの基板、クロックは21.4772MHz、32.220MHz、28MHzの3系統あるんだけど、32.220MHzはYM2151用、21.4772MHzはメインCPUとOKI、で最後の28MHzはスプライト制御のChip 52に直接入ってるところまでは確認してる。Chip 52には発振回路を通さずに正弦波で直接入れてるので、中で発振させた後、クロック出力でChip 56に供給してる可能性は高いかな。どっかで断線とかなら良いけど、クロック出力が壊れてるとかだと面倒。いや、面倒という意味ではこれら2つのカスタムは128ピンと160ピンのチップなので何をするにも面倒。

TG-1周辺のロジアナ観測結果はこの通り。


予想通り、最初にIOに書き込みに行ったままだんまり。/DTACK生成周りは理解の通りに動いてる様子。となるとChip 56の入力クロック探しか……これは面倒。もし情報をもっている方がいたら提供して頂けると助かります。最悪、入力ピンと分周比さえわかれば外で作って入れても良い気はする。

そうそう、某エミュのCPUクロックはもう直ってる。

追記:まずは28MHzが入ってる97-128ピン面だけでも……と調査してみた。112-126,127がすぐ隣のRAMと8-bits x2で繋がってました。RAMのアドレスはセレクタに繋がってたからいわゆるspriteram、アトリビュートRAMみたいです。MSBのA10がGNDに繋がってたので容量半分潰してる……リッチだな。故障時はVCCに釣り上げれば交換せずに直る可能性ありですね。電源は簡単に調べられるとして、それ以外で調べきれてないのは、98-102, 108-110だけです。111が2分周で14MHzのクロックを出力してました。B16にある7404の3番に入ってるので、とりあえず問題はChip 52の外っぽい気がしてきました。よかった。

0 件のコメント: