2019年5月3日金曜日

SYSTEM 16C/B

SEGA AGES 2500版ファンタジーゾーンIIがSYSTEM 16Bを改造した基板(通称16C)にて実機動作可能、という事はわりと有名かと思うのですが。


マザーボードを改造するのはちょっと気がひける……という事でメインボードはいじらず、サブボード側に追加メモリを載せる方法を思いついたので作ってみました。もちろんハードの変更に追従するようソフト側にもバイナリパッチを当てる必要があります。PS2版は今でも持ってますよ、念の為。

既に解析されているSYSTEM16Bの仕様とサブボードのピン配置をテスターで追う気力、さらに回路と機械語の知識があれば思いつくレベルの話ではありますが、詳細は非公開とさせてください。ただ、マッパーの挙動を正しく理解せずに単純にRAM追加したりすると、データバス競合で壊れたりしますよー、とだけは不要なトラブルを避けるために言っておきます。



色々な権利を無視したシルクの入った基板ですが……個人の趣味制作ですのでw


この手の電解コンデンサとか個人で遊ぶ分にはおおよそ関係ないんですよね、実際問題として。電圧が不安定だったり瞬断したりした際に問題なく動作する事を保証するために載ってるだけのはずです。が、まぁオリジナルのサブボードのデザインに準じて。


大きな基板作るとお金かかるので。なるべく小さく作るように心がけましたが、コネクタの位置が決まってるので、これ以上は小さくできない。



これ、実は凄いポカミスで。BG面用のROMが左上の方にSCR0-2と並んでるんですが、並びが左右逆順だった。シルク文字の入れ間違いです。


でまぁ、元々載っていたサブボードがテトリスだったので、まずはテトリスをそのまま置き換えるテスト。CPUも暗号解除機能のついたオリジナルの羊羹CPUなので、単純に配線があってるかの確認がしやすい。容量も小さくバンク切り替えとか使ってないので基本機能のテストとしては適したタイトルだったのです。念の為、ここでCPUを素の68Kに置き換え、ROMも暗号解除した物に差し替え。素の68Kでも動く事は確認しました。



という事でファンタジーゾーンのTime Attack Modeです。PS2版からのイメージコンバート。タイルのバンク切り替えも使ってるので、その辺も追加で確認できた。Z80側のバンク切り替えは少し面倒で、元々のサブボードはコードとデータを別ROMで扱ってたりしたんだけど。同時にアクセスする事はないので1つのROMにまとめて、バンドとセグメント合わせて、論理回路で空間を切り替えてます。

ちなみに同時にアクセスされないROMは全部まとめているので、載っている6個のROMは全部同時にアクセスされる可能性のあるROMになっています。SCR0-2とかBG面用で3つとも常時読み出し、他にスプライト用の1枚、残りはZ80と68Kに1つずつですね。拡張RAMは当然68Kのバスを共有してますし、マッパー経由できちんと制御できます。


サブボード上のDIPスイッチでゲームを切り替えられる。タイトル増やすのは簡単だけど、別にそれが目的ではないので。


Z80側は回路追いきれてなくて、やや手探りだったんです。あと、Time Attack Modeは本来171-5704タイプのサブボードを想定しているので、この拡張RAM付きのサブボードで動かすために本来不要なパッチを当ててます。


旧セガ端子からJAMMAに変換するボードも一緒に作ったよん。こっちはまぁ希望あれば配っても平気な気がする(ロゴがあれだけど)。

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